当記事は【睡眠コンサルタント(専門家)】が健康づくりの情報を発信しています
⇒ 詳しくはこちらをご確認ください。
お酒が大好きなかたなら、体調不良だろうが、病気になろうが、『お酒が毎日の楽しみで、大好きだから飲む!』なんてかたもいます。確かに「酒は百薬の長」という言葉が昔からあって、良薬よりも効果がある薬なんていう風にも言われていますよね。
では風邪を引いた時に飲むお酒というのは、風邪を早く治す効果が期待できるということなのか。
私の知人にも、お酒が大好きで、風邪を引いたときには、あえて飲酒をするかたもいます。そして、風邪が治った頃には、「風邪を引いたら、やっぱりお酒だよ。」と自信満々に言ってきます。しかし風邪を引いてから、完治して復活するまでは、大体いつも3週間ぐらい。。
「お酒を飲まなければ、もっと早く治るのでは・・」とツッコミを入れてしまいたくもなります。
このようにお酒と健康に関しては、様々な意見がありますが、やはりお酒と風邪というのは、相性が悪いようで、お酒を飲まずに安静にしているほうが、よっぽど早く治るようです。
でもお酒が大好きなかたは、なぜ風邪を引いたときには、お酒が体に悪いのか!?がとっても気になりますよね。
という事で今回は、風邪を引いたときにお酒を飲んでしまうと風邪が悪化してしまう5つの原因について詳しくご紹介していきます。
では早速皆さんで確認していきましょう。
風邪のときにお酒を飲むと悪化する!
風邪を引いたときにお酒を飲んでしまうと、風邪が悪化してしまい、治りが遅くなってしまいます。
では一体なぜ悪化してしまうのかというと答えは明確で、風邪の治りを良くするときに大事な体の働きが、お酒を飲むことで悪い働きになってしまうからなんです。
その悪化してしまう5つの原因とは…
- 栄養素が失われてしまう!
- 水分不足になってしまう!
- 喉が渇いてしまう!
- 免疫力が低下してしまう!
- 睡眠の質が下がってしまう!
この5つであります。
すべて風邪を早く治すためには、上記のポイントを良くしていく必要があるのですが、残念ながらお酒のせいで悪化してしまうのです。もちろん、治りも遅くなってしまいます。
では順番に詳しく5つの原因を確認していきましょう。
1、栄養素が失われてしまう!
風邪を引いて、体の免疫力が低下し、ウィルスに体が侵されてしまうと、熱や頭痛、喉の痛み、鼻水、下痢などが発生します。そんな体の状態でも、ウィルスを体内から追い出すために、ウィルスと必死になって戦い続けて、体はエネルギーを消費します。そのため、体力がなくなってしまわないように、消化の良い栄養素が高い食べ物を食べる事が、体の免疫力を維持するには大切です。
しかし、アルコールを摂取してしまうと…
- 栄養が消化され排出されてしまう。。
- 栄養の吸収が阻害されてしまう。。
- 栄養の供給率が減ってしまう。。
このように、せっかく栄養素を取り入れたとしても、アルコールのせいで、栄養素が失われてしまい、蓄えることが全くできないのです。
アルコールが体に悪いということは、皆さんご存知かと思いますが、なぜアルコールが体に悪いのか?には様々な理由はありますが、今回のことをお伝えするために、一つ例に挙げると、お酒を飲むと、胃や腸の内側を覆っている細胞を損傷させてしまい、栄養素を取り入れることが出来なくなってしまうからです。
野菜やサプリメントなどで、バランスよく栄養素を摂取しているかたでも、常日頃からお酒を飲んでいると、その苦労も水の泡となってしまい、病気にかかってしまうなんて事も十分あるのです。そのため、栄養素を取り入れて、栄養素を失わないためにも、風邪のときに、お酒を飲むのはNG!ですね。
2、水分不足になってしまう!
風邪を引いたら、水分補給が大切ですよね。熱が出て、汗を大量にかき、体力が消耗しないように水分補給を。またウィルスと戦うためにも体内の水分が必要なんです。
「では、風邪を引いたら水分補給にお酒を飲もう!」・・・なんて間違った解釈をしてしまっているかたも実は多いのです。でも、お酒も水分は水分ですよね。
ではなぜお酒が水分にならないのか…それは、『利尿作用』が高いからです。
お酒と利尿作用の関係とは?
お酒を飲んでいないときには、尿の量を調整する、ホルモンが分泌されているのです。しかしアルコールを飲んでしまうと、このホルモン分泌が減少してしまい、尿を調整することが出来なくなってしまい、尿の量が極端に増えてしまうのです。
これでもう分かるように、お酒という水分は取り入れても、アルコールの悪い働きによって、水分がどんどん尿として流れてしまうため、水分補給になるどころか、脱水症状になってしまうことだってあるのです。
上記のような理由から、『お酒 = 水分補給』とはならず、逆に『お酒 = 脱水症状』となって、特に風邪を引いて寝込んでいるときには、とっても危険な状況になってしまいます。
そして、アルコールを体内に入れると、体内の水分が急激に失われてしまうために…
- 風邪が悪化してしまう。。
- 風邪を引きやすくなってしまう。。
といったように、風邪を引いたとき、特に大量の飲酒をした場合には、命に関わる危険性もありますので、注意が必要となってきます。
3、喉が渇いてしまう!
風邪を引いたら、喉を潤して、乾燥させないようにする!というのも、喉の痛みや炎症を抑える、そして風邪菌を追い出すためにも大切なことです。そのため、風邪を引いたら、『マスクをする、のど飴をなめる、首を温める・・』などの対策をします。
しかしお酒を飲んでしまうと…
- 喉の粘膜が傷ついてしまう。。
- 寝ている間に喉が乾燥してしまう。。
このように喉を痛めてしまう原因をアルコールは作ってしまうのです。
アルコール度数が高いお酒を飲んだときに、喉が熱くなって「カーッ」となった経験はありませんか。または、お酒を飲んだ次の日に、声がガラガラになってしまった経験はありませんか。これぜ~んぶ、アルコールによって喉を痛めてしまったからなんです。
風邪を引いてしまったときに、喉の痛みがなくても、お酒を飲んでしまい、喉の痛みが発生してしまい、その後もお酒を飲み続けて、喉が炎症してしまい、声がガラガラになって、なかなか治らなかった。。また風邪も悪化してしまった。。なんて話しもあります。やはり、喉のためにも風邪のときはお酒はNG!なんですね。
4、免疫力が低下してしまう!
「ストレスが溜まったから、今日はお酒だっ!」なんてかたもいますが、実はこれって、とっても危険なんです。というのも、ストレスが発散されているように、感じるだけで、体内では免疫システムが崩壊していき、免疫力低下の原因となっているからです。
特にお酒を習慣的に飲み続けているかたは、肝臓の休む暇が、まったくない状態といえます。常に肝臓がアルコールを分解するのに必死になって、活動をしていると、肝臓休暇がなくなってしまい、免疫細胞が息を切らせてしまい、結果的に免疫力低下に繋がってしまうのです。
このように肝臓と免疫力というのは、密接な関係性をもっているため、肝臓がギブアップしてしまうと、免疫低下に伴い、風邪も引きやすくなり、もちろん風邪も治りにくいのです。
毎日お酒を飲まないかたでも、風邪を引いているときには、特に肝臓機能が低下しているため、お酒は控えて、免疫力を整えることを意識しましょう。
5、睡眠の質が下がってしまう!
風邪は寝ると治る!インフルエンザも寝ると治る!というぐらい、ウィルスや細菌に感染してしまった際には、たっぷりと睡眠を摂る事がとっても重要なのです。しかし、お酒を飲んでしまうと圧倒的に睡眠の質が落ちてしまいます。。
もちろん、それには理由があって…
- 利尿作用によってトイレが近くなってしまう。。
- 中途覚醒してしまい途中で起きてしまう。。
- 覚醒してしまい眠りが浅くなってしまう。。
このような原因によって、睡眠を妨げて質が悪くなってしまうのです。
寝れないときには、お酒を飲んで、無理やり寝る!なんてかたもいますよね。確かに、お酒を飲むと体温が下がって急激に眠くはなりますが、その眠りも3時間でEND…。そこから先は脳が覚醒してしまい、十分に脳が休まることがなく、眠りも浅くなってしまうのです。
体調が悪いときには、睡眠はとっても大切なので、お酒によって眠りを遮ってしまうのは、体にとっても良くないことです。。風邪の特効薬は休養。そして休養はなんといっても寝る事が一番です。
※『寝る事の重要性』が確認できるので、こちらの記事を是非ご確認ください♪
「インフルエンザはタミフルを飲めばすぐに治るでしょ?」などと安心して休養しないと大変な事になる場合もあります。実は休養という名の一番の薬は寝る事なのです。では今回はインフルエンザはなぜ寝ると断然治りが早いのか?についてご紹介します。
お酒は少量なら大丈夫なの?
お酒は少量であれば、風邪の治りが早くなる!なんて聞いたことがあるかたもいると思います。これに関しては、お酒が大好きなかたが、風邪を引いたときでも、どうしても飲みたい!また飲んだら元気になった!という恐らく、お酒好きのかたが作った。。お話しであります。
やはりお酒は少量であっても、風邪を引いているときには特に…
- 免疫力が低下してしまう。。
- 眠りが浅くなってしまう。。
といった、風邪を悪化させてしまう原因をもたらせてしまいます。
またアルコールが体内に残った状態で、風邪薬を飲んでしまうと、薬の効果が軽減してしまうといったデメリットもあります。
冒頭でお伝えした、「酒は百薬の長」には実は『酒は百薬の長 されど万病の元』と続きがあって、お酒は結果的には、病気の原因を作ってしまう・・といった昔から伝わる言葉だったのです。風邪を引いているときでも、引いていないときでも、お酒を飲まないに越したことはないようですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、風邪を引いたときにお酒を飲んでしまうと悪化してしまう原因についてご紹介してきました。
その原因は5つあって…
- 栄養素が失われてしまう!
- 水分不足になってしまう!
- 喉が渇いてしまう!
- 免疫力が低下してしまう!
- 睡眠の質が下がってしまう!
この5つは本来であれば、風邪を引いたときに整えれば、治りが格段によくなりますが、反対にお酒を飲むことによって、悪化させてしまい、治りが遅くなってしまうのです。
やはり風邪を引いているときには、お酒にしても、煙草にしても、体に負担となる刺激物は避けて、消化の良い食事と睡眠を心がけて免疫力を低下させないことがもっとも大切なこととなります。
【今回の記事を読んで頂きありがとうございます^^次のおすすめ記事もどうぞ ♪】
一人暮らしの風邪は食事が大切!コンビニで揃う最強の3製品
家族の風邪がうつらない方法とは?たった4つの対策で防げる
風邪で臭いがしないのはなぜ?3つの原因とその他の病気
でも日本酒が飲みたくて我慢出来ません。
こんなにうまい飲み物を我慢する事自体が僕には出来ません。何で日本酒ってあんなに旨いんでしょーか?米で作ってるのにまるでメロンの様な吟醸香する奴もありますし。
コメントありがとうございます。
私もお酒が大好きなので、風邪でもインフルでも以前までは、
お酒を飲んでいました。。
しかし、医者の指導だったり、実際に治りが遅くなってしまい、
仕事に影響が出てしまってからは、我慢しています^^;
日本酒にもとても美味しいのがあるようですが、風邪の際には我慢してみて、
完治してから、また美味しいお酒を楽しんでみては、いかがでしょうか^^
ご参考までに♪
お大事になさってください。